コラム[家出今昔物語]

昔の家出、今の家出

家出。それはとても大袈裟なもの・・・でした。というのも、今の家でというのはかつての家出とはその性格が異なったものになっているのですね。かつての家出というのは、それこそ警察をも巻き込み、捜索願を出す事もしばしあったでしょう。それほどまでに大問題となっていたものなのですが、今の家出というのは、そんな家出と比べると親もそれほど騒がないものになってしまっています。何日も家に帰ってこない。それでも、捜索願を出す親は稀かも知れません。というのも、今の家出というのは、かつての家出と比べたらそれほど大きな問題ではないという事が言えるのです。なぜなら、今の子供は携帯電話を持っていますので、家出中であっても、簡単に連絡を取る事が出来てしまうのです。かつての家出というのは、親から子供への連絡手段がありませんでした。ですから、子供が家出中に家の電話が鳴ろうものなら、それこそ飛びついて受話器を取るという親も少なくありませんでした。

携帯電話で家出が変わった

しかし、多くの子供が携帯電話を持っている今いつでも連絡が取れる状態にありますので、家に帰って来ないからといってそれほど大騒ぎするものではなくなってきているという事が言えるのですね。それこそ、家出中であるにも関わらず、親とは連絡をするという子供も少なくありません。ですので、家出というのはその特徴がそれまでの家出とは異なってしまったとも言えるかもしれません。
ですから、今の家出というのは、「家を出る」ものではなく、家に「帰らない」、そんな意味合いのものになっていますので、つまりは気が向いたら帰宅するものでもあるのです。そこが、かつての家出のような世間や親への反抗心から家出をするといった特徴のものだった家出の変化と言えるのではないでしょうか。かつての家出はそれこそ洒落にならないものでしたが、今の家出は携帯電話のおかげで、それほど大事なものではなくなってきているという事が言えるのですね。